2016/06/09

20160504-07 佐渡ヶ島 - Day 3-4

佐渡島の記録、後編。

* * *

※前編はこちら(→)

AM5:00、日の出とともに目覚める。
昨日、強風のために下山したため、この日は再び稜線に上がり縦走をする予定。
稜線までのアプローチは再びのアオネバ登山道だ。

アオネバ登山道にはもう3日連続で来ている。
さすがにあまり写真も撮らずに登った。

アオネバ十字路を左に折れる。稜線に乗って金北縦走路へ入る。
マトネまではそこそこの登り。

途中、多くのカタクリが咲いていた。

最初の峰、「マトネ」に到着。アオネバ十字路からは30分ほど。

マトネから進む方向を眺める。右手には海が見える。
晴れてはいるが靄がかっていて抜群の眺望とはいかなかった。

振り返ってマトネを望む。
稜線の片側(外海側)だけ樹木がないのは、冬の季節風によるもの。
シベリアからの風が遮るものもなく直接佐渡島に吹き付けるらしい。

小股沢のコルの辺りはやや細い尾根になっている。
先ほどマトネで見えた海とは逆方向(内海側)の海が見えて来た。

またしてもカタクリ天国。

ツンブリ平に出ると、真砂の峰に向かういかにも稜線という風景が広がる。
写真はその間にあるブイガ沢のコル辺りの光景。

両津の辺りが見下ろせる。
中央に見える海と少しの陸を隔てた湖は、新潟県最大かつ日本の離島最大の湖沼、加茂湖だ。

真砂の芝生の辺りには牛の糞が落ちていた。
ドンデン高原からここまで来たのか・・・?CTでいうと2時間はある。

真砂の峰に到着。金北山までの道のりのちょうど半分くらい。
この先も結構なアップダウンがありそうだ。

ひとつひとつは大したことがないのだが、アップダウンが多いため想像より疲れる。

海の向こう側、本州には北アルプスの姿も見ることができる。

真砂の峰からはイモリ平に向けまた下る。

この辺りの記憶が曖昧なのだが、先に見えるのが天狗の休場だったかな。。。
昼食を食べたのがイモリ平だったか天狗の休場だったかすらも覚えていない。

天狗の休場から先は再び登りとなる。
写真は登りから振り返って天狗の休場を撮ったもの。たぶん。。。

コブシのような花。
役の行者の手前くらいから夏道と冬道に分岐するが、この時期だとまだ冬道を行ったほうが良い。

金北山の手前にはまだ残雪が。なかなかの斜度。
腐った雪でステップがすぐに崩れてしまうため、ロープに頼らざるを得なかった。

金北山頂上付近からの眺め。ここで初めて佐渡の西側の海を望むことが出来る。
海の辺りは佐渡最大の商業地区、佐和田地区だ。

金北山の頂上。金北山神社がある。
標高1,171.9mで佐渡最高の山であるが、周囲の防衛関係の施設により雰囲気はあまり良くない。
曇天の影響もあったとは思うが、縦走の最後に持ってくるには少し残念な山だった。

金北山より先はずっとこんな調子で、完全に消化試合。
なお通行には航空自衛隊佐渡分屯基地への届け出が必要なので注意を。
届け出はTELまたはFAXで。日程変更があったので両方試したけど、電話の方が楽だったかな。

退屈な道の最後にこのゲートをくぐると・・・。

ゴールの白雲台に到着。ここは観光地。ソフトクリームが食べられるのはありがたい。

下山後は回転寿司「まるいし」へ。佐渡には「まるいし」と「弁慶」の2店、回転寿司屋がある。
地元の人に聞くと「どちらもお勧めだけど、僕はまるいし派です。」とのことで、こちらに決めた。

ちなみにもう一方の「弁慶」は新潟市内にも支店があるので、島外でも味わうことが出来る。

「まるいし」は魚屋さん直営(本店と両津店の2店がある。写真は両津店)。
寿司用に残した魚以外はほとんどを築地に直送しているようだ。
また、米は佐渡産のコシヒカリを使用している。

佐渡はコシヒカリ3大名産地に数えられ、地元民曰く「魚沼産に味は絶対劣らない」とのこと。

店内の様子。握っているのは地元の若い人が多いらしい。
この日は平日だったのですんなり入店出来たが、休日は混雑で結構待つこともあると聞いた。

このねぎとろが本当に美味しかった。ねぎとろだけで4皿くらい食べてしまった。

この日は赤亀・風島なぎさ公園海水浴場で幕営。
無料のキャンプ場。綺麗なトイレが併設されている。


翌日はちょっとした佐渡観光。
本当は欲張りに観光したかったのだが、体調を崩してしまい控えめの観光となった。

朱鷺を見たり。

「フルーツカフェさいとう」で越後姫のいちごけずりを食べたり。
これ、かなり美味しかった。

帰りの便は16:05。船が出るまで両津港の周りを観光。
港の脇には人間よりも大きい佐渡おけさの像がある。

両津港の1階にあるmaSani coffee。この春にオープンしたばかりのよう。

おそらくこれから旅が始まるであろうご一行。
なんとなく島の空気や、旅の雰囲気が感じられて好きな一枚。

帰りのフェリーは「ときわ丸」。
いよいよ佐渡を離れるときがやってきた。

「ときわ丸」の船内の様子。
2014年デビューだけあって船内はすごく綺麗な状態でスナックコーナーなども充実。
観光に夢中で気づけば昼食抜きだったので、船内で軽食を食べる。






山旅は計画変更が相次ぎ、観光も予定通りいかなかった。
だから、また佐渡に来ようと思う。

『紅葉はそりゃもう綺麗ですよ』

地元の人の言葉を信じて、秋ごろが良いかな。

『東京に帰ったら佐渡の魅力を伝えてください』

最盛期は120万人いた佐渡島を訪れる観光客。
今や半数を割る50万人ほどになった。

6万人弱の人口は毎年1,000人減っている。

船旅の雰囲気に島内にいくつもあるキャンプ場。
海産物とお米の美味しさ。
山で一泊もできるし、縦走も楽しめる。

これを読んでいるあなたも佐渡に行ってみよう。
旅の情報は以下で入手できる。

・トレッキングマップ・パンフレットなどの入手
 佐渡トレッキング協議会 http://www.sado-trekking.com/
 ※メール等で問い合わせすれば、トレッキングマップ、パンフレット等を送付してくれる。

・防衛省管理道路の通行届
 右記URLを参考に http://www.sado-trekking.com/info/index.html
 ※トレッキング協議会の書類にFAX書式が同梱されている。

個人的には、山の上から海と街を見渡せるところ、それに島ならではの旅感が印象に残った。
山だけだったら1泊2日で楽しめてしまうけど、もう何日か追加して島を楽しむのも良いと思う。

次の休みは、ぜひ佐渡に!

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